【感想】ブレードランナー2049見てきました【少しネタバレあり】
広尾にあるベンチャーで働いている♂です。
今日は友達とブレードランナー2049を見てきたのでその感想を書きたいと思います。
なるべくネタバレしないように書こうと思いますが、漏れ出てしまうと思うのでネタバレしたくない人は申し訳無いですが別の記事を見てもらえればと思います。。(すみません!)
そもそも、私がブレードランナーに興味を持ったきっかけですが、それはyoutubeのオススメに出てきたこの動画です。
たまにアニメの予告などを見ていたので、オススメに出てきたのでしょう。
ブレードランナーの予備知識など全く無かったのですが、映像の綺麗さとダーク?退廃的?な雰囲気に痺れてしまい興味を持ってしまいました。
・そもそもブレードランナーって?
人造人間レプリカントを排除する、警察の特別捜査官の名称。
人間が勝手に作ったのに、排除される人型ロボット(姿形ともに人間と全く同じに見える)がとても可哀想に思えますね。
さて、感想ですが。
まず、最初に空飛ぶ車が出てきた時点で何故か感動してしまいました。
本作『ブレードランナー』(1982)の30年後を描く続編ということなのですが、1982年時点で空飛ぶ車を想像していたということ自体に何故か感動してしまいました。
そして、ソニーの広告が出てきたときに、こういった"近未来"にロマンを持ってガジェットの開発に取り組んでいこうという姿勢があるのかなと思うと何故かジーンときてしまいました笑
当時の人は反重力的なものの発見を夢見ていたのですかね。
今の時代ではそういった発見や実験をするロマンは無いような気がします。。
そういった超科学、科学で説明できないものがあるという"近未来"への熱気にあてられて、少し羨ましさすら感じるオープニングでした。。
主人公はレプリカント。新型のレプリカントで旧型のレプリカントを排除することが仕事です。
旧型のレプリカントは奇跡を見たらアンタも変わるぜ的なことを言います。
奇跡ってなんやねん。みたいな感じで仕事を遂行。
この仕事がきっかけで運命が変わることも知らずに。。
主人公の家には拡張現実(ホログラム)で生成された恋人がいます。
レプリカントは人間から差別されており、まともに相手をしてくれるのが、そのホログラムくらいしかいないようでした。
人口知能が人口知能と恋をするなんて、今では考えられないことかもしれませんが、今後考えられるかもしれませんね。
囲碁の話になりますが、過去の棋譜から学んだAIよりも独学したAIの方が強くなったなんてニュースが話題になっていましたしね。
ホログラムに恋をするのは簡単かもしれませんね。
今の時代でもゲームのキャラクターに恋をしちゃう人もいるなんて聞いたことありますし。。
恋は生殖行為に文学を足したものだとか、脳内物質の化学反応だとかいいますが。。
そういえば人の脳は微細なパルス信号で司られていると聞いた事がありますね。
そういう意味では恋をしている状態は電気信号で作れるのかもしれません。。
さて、話はブレードランナーに戻ります。
どんなに発達したレプリカント(人造人間)でもレプリカントは作れないことが常識であり、必ず工場から出荷される的な描写が出てきます。
確かに勝手に製造されたら、コントロールできなくなっちゃいますもんね。
しかし、主人公は奇跡おじさんの事件で発見した箱からレプリカントからレプリカントが生まれたかもしれないという証拠を目にしてしまいます。
そして、自分の中にその証拠に似た記憶があることに気付いてしまうのです。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人口知能や、遺伝子組み換えなど、人が人のために人を作る。つまり奴隷を作ることは倫理にもとるという議論がよくなされていると思います。
昔、別の国から連れてこられた奴隷が話す道具だと言われていた時代があったらしいですね。
今では差別は禁止されており、話す道具にも人権があり、雇用主と同じ権利を有していますよね。
人口知能や遺伝子組み換え人間もある種、別の次元から連れてこられた人間と捉えることはできないでしょうか。
安価で人と置き換えられる道具だと。
話す道具。色んなところに話す道具と表現できるものがありそうですね。
雇用主と従業員。雇用主と奴隷。
従業員と奴隷の違いは何なのでしょうか。
それは、仕事を選ぶことができるか否かだろうな。
そしたら、レプリカントは奴隷なのでしょうか。
エクセルは奴隷?ワードは奴隷?
どこから奴隷になるのか?
警察犬は奴隷?盲導犬は奴隷?
職業を選択する余地が無い人は奴隷?
主婦は奴隷?Windows10は奴隷?
社長は奴隷?総理大臣は奴隷?
奴隷(どれい)とは、人間でありながら所有の客体即ち所有物とされる者を言う。人間としての名誉、権利・自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人。所有者の全的支配に服し、労働を強制され、譲渡・売買の対象とされた[1]。奴隷を許容する社会制度を特に奴隷制という。
1948年に国連で採択された世界人権宣言では、奴隷制について次のように宣言している。
何人も、奴隷にされ、又は苦役に服することはない。奴隷制度及び奴隷売買は、いかなる形においても禁止する。(第4条)
所有か。
所有権をうたっているのは憲法でしたっけ?
国によって法律や憲法の概念は違うと思いますが、人が人足らしめるために法律があるのかもしれませんね。律する的な。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
主人公が奇跡を信じることによって物語は動きます。
自分以外の誰かのために情熱を持って動く。それも自分に利がほとんどないときでも。
みんなのための犠牲の精神っていうんですかね。
何で胸が熱くなるんですかね。主人公の場合は他のレプリカントのために命を犠牲にした訳ですが。。
同類のために命を張ることに人は感動するのかもしれません。
人間讃歌と言えば、ツェペリのおっさん。
「ジョジョの奇妙な冒険」のメインテーマともなっているツェペリの名言。
ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ
ノミどものは「勇気」とは呼べんなあ「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!
レプリカントは恐怖という感情も持っていました。
そう考えると恐怖と勇気は表裏一体なんですね。
そういえば、人口知能を知ることは人を知ることだと本にも書いてありましたね。。
何で人口知能の話って泣けるのが多いんですかね。
私が映画で初めて泣いたのも人口知能の話でしたね。
夜テレビでやっていてお風呂でシャワーを浴びながら泣いていたことを思い出しました。
なんでだよ〜〜〜みたいな、この世の理不尽みたいなものを感じている主人公たちに同情してしまいました。
今回のブレードランナーも期せず、ラストシーンで泣いてしまった訳ですが。
人よりも人らしいレプリカントの映画。
物語とは別に、登場する近未来のガジェット含め私はとても好きです。
ちょっと長くてSF、ガジェットとか、テクノロジーの進歩が引き起こす社会問題に興味が無いと少し退屈してしまうかもしれませんが(まだ付き合って浅いカップルで行く事は非常にオススメできませんが)
たまには"近未来"に思いを馳せる週末も悪くないのではと思います
では。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アナ・デ・アルマス
本当にジョイ役のアナ・デ・アルマスと同一人物なのか??
彼女こそ本当のレプリカントなのかもしれない。。